肝硬変とは

肝硬変とは、文字どおり肝臓が硬くなり、小さくなってその働きが失われていく病気です。
肝臓には、約3000億以上の肝細胞があり、肝臓としての働きを営んでいます。
その肝臓をつなぎ合わせ、間をうずめているのが結合織といわれる繊維成分です。
慢性肝炎で炎症をくり返すと、破壊された肝細胞が再生不能になってしまいます。
破壊された肝細胞は、繊維成分に置き換えられます。
こうなると肝臓の構造が変わってしまい、元に戻ることはできません。

 a,代償期
  
 肝臓は非常にタフな臓器で、肝硬変になっても初期のうちは残っている部分の働きで
       まかなえるため、ほとんど症状が出ません。この時期を代償肝硬変といいます。

 b,非代償期
   
肝臓の働きが充分にできなくなると、黄疸や腹水と言った症状があらわれます。
    この時期を非代償期肝硬変といいます。

2,原  因
  
肝臓が再不能になるほど、壊れた状態の「肝硬変」。
   アルコールの大量摂取が原因と思われがちですが、アルコール性肝障害による
    肝硬変は、ごくまれです。
  肝硬変のほとんどがウイルス性のもので、B型肝炎であれば肝硬変にまで症状の進む
    肝障害は、母子感染によるものです。
  (生後まもなく肝炎を発病し慢性化する。)
  今では、母子感染を防ぐワクチンも開発され、B型肝炎の撲滅も近い将来には可能かも
    しれません。それよりも、C型肝炎の問題の方が大きいのが現状です。
  肝炎ウイルスによるものは、全体の70%
  アルコール多飲によるものは、全体の20%

  
B型肝炎
    90%は、無症候性
    10%が慢性肝炎(20%が肝硬変へ) 

  
C型肝炎
    自然治癒(まれに)
    慢性肝炎・・・・50%が肝硬変へ(肝硬変の80%が肝ガンへ)

3,血液検査
  GPT(正常値39)よりGOT(正常値32)が2倍の時は、肝硬変の可能性が高い。
  GPT(正常値39)よりGOT(正常値32)が
3倍の時は、肝ガンの可能性が高い。
  GPT(正常値39)が
80以上になるとガンになりやすい。
  血小板が
10万以下は、要注意。

4,肝硬変の症状
    肝硬変をおこすと見られる症状
  黄   疸・・・・・・・・・・・20.5%
  手掌紅斑・・・・・・・・・・・50.0%
  クモ状血管腫・・・・・・・・42.9%
  食道静脈瘤・・・・・・・・・76.3%
  肝性脳症・・・・・・・・・・・21.1%
  腹   水・・・・・・・・・・・34.2%

注、 これらはあくまでも目安です。詳しくは医師の指導を受けましょう。